知っておきたいデイサービスのこと
高齢化が進む日本において、在宅介護の負担を軽減する取り組みや介護予防は積極的に考えていかなければならない課題です。通所型の介護サービスであるデイサービスは、それらの課題を解決に導く役割の一端を担っています。在宅介護では介護する人もされる人もストレスを抱えてしまいますが、少しの時間でもプロに任せることができるとあって双方のリフレッシュに役立っているようです。また高齢者が自立した生活を送ることができるように、身体機能の維持・改善に特化したプログラムが提供されている施設も増えてきています。
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人気のある介護サービス
通所型の介護サービスに分類されるデイサービスは、在宅介護において介護する人もされる人も感じているストレスを軽減したり、気分転換に役立つとして人気です。またそれだけでなく、介護してくれている人への遠慮や身体機能への不安から引きこもりがちになってしまう高齢者にとって、身体を動かしたり家族以外の人とのコミュニケーションを取ることができる場として大変有効です。基本的なサービスはどの施設でも大きな違いはありませんが、レクリエーションの内容には施設の個性が大きく出てくるようです。
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デイサービスでの介護士の仕事
在宅介護のリフレッシュのために利用できるデイサービスですが、そこにはもう1つ大切な目的があります。利用者が自立した生活を送るために、身体機能を維持・改善したり、他者との交流が持てるような時間にする必要があるのです。その方法の1つとして、各施設ではレクリエーションの内容に工夫を凝らしています。利用者それぞれの状態や相性にも気を配らなければならず、限られた時間の中で希望されているサービスを全て提供することは簡単ではありませんが、やりがいを持って取り組める仕事です。
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機能訓練特化型が増えている
デイサービスの中でも身体機能の改善や機能訓練に集中した短時間の通所介護サービスである「機能訓練特化型デイサービス」が注目されています。時間や費用を抑えて効果的に身体を動かせるとあって、退院後に少し専門的なリハビリを受けたいと考えている人や、まだ年齢が若いので一般的なデイサービスになじめないかもしれないと思っている人に人気があるようです。同じく機能訓練に特化している通所型の介護サービスとしてデイケアがありますが、サービス内容や職員体制に違いがあるので混同しないようにしましょう。
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デイサービスの人員基準
デイサービスの人員基準は、利用定員が10名以上か10名以下かで異なります。常勤の管理者は、利用定員に関わらず必要です。生活相談員も配置が必須ですが、利用定員10名以下の場合は常勤でなくても構いません。看護師も、利用定員10名以下のデイサービスでは配置が必須ではなく、介護士か看護師いずれか1名を配置すれば基準をクリアできます。仕事内容は、職種によってさまざまです。デイサービスで働きたい場合は、利用定員と人員基準に関する知識をつけておくと安心でしょう。
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まずはその目的を知っておこう
何のために行うのか
少子高齢化に伴うさまざまな課題が取りざたされる中、高齢者の心身の健康を維持改善するための介護予防や自立した生活を送るための日常生活機能の維持に役立つとして、機能訓練は注目を集めています。単純に動ける・動けないということだけではなく、どのように生きていきたいかというような目標を持って取り組まれています。
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