機能訓練について知ろう
機能訓練の目的は、身体機能の維持・改善だけではありません。高齢者が心身共に豊かな自立した生活を送るために、それぞれに合った目標を持って取り組んでいくものです。日常生活に必要な動作ができることはその重要な要素となりますが、それだけにとどまらないという点において、医療系のリハビリとは違いがあります。機能訓練の内容は専門的な設備を必要とするものだけではなく、手軽に継続できるものもたくさんあります。国家資格を持った機能訓練指導員は、その人にとって何が適切なのかを考えて支援をしています。
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何のために行うのか
近年注目されている機能訓練ですが、その目的とは何なのか整理してみましょう。少子高齢化に伴い医療や介護の需要は増大し、高齢者だけの世帯や一人暮らしの高齢者も増えていくことが予想されています。そのような時代の中で心身共に豊かな生活を送るために、介護予防や身体的な機能の維持・改善の重要性が訴えられるようになりました。機能訓練は、ただ「歩けるようになる」「1人で立てる」などの動作を改善することだけでなく、それぞれの目標を持って、自立した生活を送るための支援として実施されます。
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具体的な内容は
機能訓練の内容は、利用者それぞれの身体的な状況や目標を考慮して組み立てられます。施設によって専門的な設備の有無や、個人メニューを行うかどうかなど違いがありますが、一般的に行われている機能訓練の方法を具体的に紹介します。機能訓練は専門のスタッフの知識や技術も大切な要素ですが、自宅などで継続して行うことができる手軽さも大切です。タオルを使った筋力トレーニングや粘土で脳の活性化を促すものから、ウォーキングマシーンを使った歩行訓練まで、機能訓練の内容は多種多様です。
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機能訓練指導員の仕事
デイサービスなどの介護施設で行われることから、機能訓練には介護の経験や介護福祉士などの資格が関係していると思われがちですが、実はそうではありません。理学療法士などの国家資格を持った限られた人しか機能訓練指導員を名乗ることはできません。需要が高まる近年では利用者の状態もさまざまですが、それぞれに合った訓練計画を立てるところから他の介護スタッフへの介助の指導まで、その仕事内容は多岐に渡ります。医療系のリハビリとの違いをよく理解した上で、適切な支援について考え続けることが求められます。
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医療系「リハビリ」との違い
身体的な機能の維持・改善と言うとリハビリを思い浮かべる人も少なくないと思いますが、病院などで行われている医療系のリハビリとデイサービスなどで行われる機能訓練には違いがあります。医師の指示の有無や期間の違いと共に、目指しているゴールが異なることも理解しておく必要があります。医療系のリハビリにおいては、けがや病気の治療に付随した身体的な機能の低下を短期間で改善し、早く日常生活に戻れるように専門のスタッフが支援していきますが、機能訓練の目的はそこにとどまりません。
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まずはその目的を知っておこう
何のために行うのか
少子高齢化に伴うさまざまな課題が取りざたされる中、高齢者の心身の健康を維持改善するための介護予防や自立した生活を送るための日常生活機能の維持に役立つとして、機能訓練は注目を集めています。単純に動ける・動けないということだけではなく、どのように生きていきたいかというような目標を持って取り組まれています。
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